読書ノート: 能力研究-(1)

能力研究1-序 ;2019-03-03 補足
私が最初に書いておけなかったが、‘ 霊体 ’についてどう客観的に定義できるか、という問題( おそらく経験の無い読者には難儀な話であったろう )。通常知覚には映らないなにかが( 観念的に言えば‘ なにものかが ’ )物理的な影響を及ぼしたかとみえるような現象は、たぶん起こり得る( これからの実験に拠り証明できる )。
例えば、夢中に‘ その睡眠からの途中で気づこうという試み ’が、ある上昇曲線としてデータ的に示される動機自体として予め存在するか?という点を問えば、私は‘ これ ’とは言えるが具体的にその何なのかを示すことはできなかった。私はこの点には初めから“ 学術ありません ”わたしの個人観として述べてはいた。夢日記ブログ等に散見された、よくある青年の夢みたいな傾向を捉えて、その同一ぶりに‘ 夢の原因 ’と還元することは、如何にも簡単である。
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幸い私が読みかけたアレクサンドラ-デヴィッド-ニール著“ チベットでの魔法と神秘 ”には、“ 想念の発生( 集中 )と心霊現象 ”に関する一連の説がある。

ダイアン・フォーチュン著“ 心霊的自己防衛 ”:( “ テレパシー ”に関しての数頁 )より;


2018-12-09:
私がリストアップしたマニング氏“ 霊の呼ぶ声 ”とワシリエフ氏“ テレパシーの世界 ”が県図書館に無かったので市立図書館書庫の取り寄せとした( 私が同時に検索したWクルックス氏“ 心霊現象の研究 ”とCグリーン女史他“ 霊魂離脱の科学 ”は地元の蔵書リストには見つからなかった ),急な気温低下に私の体調が整わなくて直接確認に行けなかった。
Iスティーヴンソン“ 虫の知らせの科学( 原題:Telepathic Impressions, 1970 )”古い時代のSPRなど報告データ等に“ 印象事例 ”と証明され得るかどうかが検討されたという地味な書き出し、80年代風の一見粗末な装丁ひどすぎ。2章目までに‘ この著者は必然性を最初に言わない面倒臭いひとだ ’,いらいらする。“ 発信者 ”“ 受信( 感覚 )者 ”という情報関係性? 
私がメモにピックアップしてみたそれらパーセンテージ表との要点( 傾向的に読める点など ):
- 男子側“ 発信者 ”多い?( 60%以上 )
- 親子等の例( 33.8% )
- 友人・知人等( 28.1% )
- 同胞( 15.0% )-?
- 夫婦等( 13.7% )
- 親戚・姻戚等( 6.9% )
- 他人( 2.5% )
兆候: 不意に悲しみ,沈み込み( 双子兄弟など,あいつか俺か ),突然変な気持ち。
- 奇妙な思慕( 重病-親との? )
- 息子が瀕死。
- 女子どうしか“ 受信者 ”が女子の場合、痛み,電気ショック,感覚( 触感 ),黄疸。
- 男兄弟どうしでは“ みじめさ ”。

:関心とターゲット性? 
〔 但し、訃報まえの時点でその離れている親類が何か“ 知っていた ”というような場合に、それがどの類いの“ 超常的知覚 ”だったか?という質問が必要だ。私には“ 受信 ”というよりはその報せ自体への単なるひとり予知かもしれない。
スティーヴンソン教授は体験者たちに書簡等での証言を求めてその各人の記憶に時間的一致があったかどうかなどを述べているが、ある家族間などの特定の事に関して“ 証明 ”のために一々そのような追記が促されての“ 事例集 ”というものには、私の意味が無い。 〕

関連話題-引用等“ オートマティズムと夢魔 ”について :2018-03-05,2018-02-13

あのOT婦人と昔-当時Loft栄店の空中通路向こうにあった中古ヴィデオ屋に“ Spontaneous Combustion ”数個ずつ並んでいるのをみて私は“ 二点同時性発火の意味だ ”などと間違って教えたことがあった( しかもなぜか同時に“ pseudo- ”の綴りが念頭にあった )。スウド-? クウェザイ-? 
例えば“ マイ-ジェネレーション/マイケル-ケイン( 私が時々想い出せなくなる名 )”視たいと言ったりすると、いやだいう側が起こる。“ 60年代女の子 ”というイメージと即-反応するものがある。私としては二度と街路にそのようなものを招き寄せないように、これに‘ 絶対の観念化しない ’。

2018-12-14: メンタリック読書
“ 虫の知らせの科学( Iスティーヴンソン著 )”第3章に、心霊研究家ロザリンド-ヘイウッド夫人と、ある別の夫人とのテレパシー体験に関する。ヘイウッド夫人はお風呂に入っていて不図その女流作家に電話をしなければと思ったと。2人は普段の仲ではないので詫びながら電話をかけた処、そのL夫人が“ 30分程まえに ”ヘイウッド夫人への頼み事について考えていたという。
( .. ある朝のことでした。目が醒めたあとの夢うつつとでも言うべき状態にある時に、ロザリンド・ヘイウッドさんのことがはっきりと心に浮かんできたのです。ヘイウッドさんのイメージは、空想の産物でもなければ、疑問を差し挟む余地も無いようなものに思われました。‘ そこに ’いらしたんですから。けれども、一年程まえ( だと思いますが )最後にお会いした時交わした会話を想い出し、そのことを考えていました。
そのL夫人にはそれまでの何週間か“ 孫娘の精神状態が良くなくて、どことなく悲しそうな ”という別の心配があったという。私はその孫娘にこそ解決するべき問題があったのでは?と直観的に思った( スティーヴンソン氏は夫人たちの証言等に関してその時間上の一致にこだわったのかこの点には言及していない。しかし、L夫人はヘイウッド夫人に“ 私がおかしな不安感に襲われ沈み込んでおりました時、そのことをお感じとりいただきましたが、この点につきましては常々感謝申し上げております。” )。
すると電話を受けたのはヘイウッド夫人であって、結局ヘイウッド夫人がそのL夫人の孫娘にも助けをしたというから、解決順序からみるとそれが“ 当初の目的 ”だったというわけだ。
( S教授のコメントにもその夫人たちのどちらが“ 発し ”“ 受け ”なのかを考えようとした一節。だが私は“ 夢うつつ ”以前に当人に意識されなかったものがあったのでは?と思う、睡眠中のレヴェルになにか“ 情報 ”があったかも、と。 )
ヘイウッド夫人が‘ 命令( オーダーズ )’と呼んでいるものについて,“ .. 説明は殆んどできませんが、‘ わたくしがそれをしなければならない ’というふうに、わたくしに主体があるのか、‘ おまえはそれをしなければならない ’というふうに外部に主体があるのかはわかりません。わたくしが思いますには、どちらかといえば、‘ そのことはおまえがすることになっている ’という感じなのです。
このヘイウッド夫人についてその夫自身の大戦中体験談やその夫に関する偶然“ 印象事例 ”なども紹介されていた( 索引に因れば,“ The Infinite Hive: A Personal Record of Extrasensory Experiences. = ESP: A Personal Memoir, 1964. ”-日本語訳無し? )。
防空壕に避難しようとした者が“ 行くな ”“ 離れろ ”と命じられてやめた処、すぐその壕に直撃があったなど、昔読んだような話( ロバート-カーライルのTVドラマ役では、兵士アドルフが壕の中で犬を叱りつけようとした瞬間その背後に爆発が起こったので、“ 立って向こうへ行け( そこを離れよ )”という例の伝説とは違っていた )。?しかし、そのようなケース等は“ テレパシー ”ではなく、先ず‘ 命に関わる予知 ’に類別されるべきと私は思った。
“ 印象的事例 ”と題しながら、予知的にあらわれているようなケース等が多い。

うちの母方の祖父が三菱の工場に行っていたのにそのとき帰っていて死ななかったという話も母から聴いたことはあるが、どの程度の予期があったのか? そう言えば東図書館の女の子たちもゴフンゴフン言っていないで早く帰ればよかった。

2018-12-16: 純粋な現象?
マシューマニングさん“ The Link ”日本語版( 1975 )より、“ 物体移動現象 ”に関して読んでみた。彼が実家だけでなく寮生たちとの部屋でも同じように“ 現象 ”に見舞われたというので面白い。私はその“ 始まり ”の記述に注目した。
- 銀製ジョッキ( 彼の父親の ),横倒し。
- 花瓶( 彼の母親の ),紅茶ポット用-台上。
- 陶器製-犬,棚から離れ,目に付く位置。
- その父親( 睡眠中に突然目が醒める ),“ 猫一匹 ”がそのベッド毛布上その足に上下に動き回り落ち着き場所を探す。それが落ち着くと父はその足に重みを感じる。
- ( 室内物品移動 )のちに頻発,午前中と夕方。
これらにはその物品等が破壊されないであたかも姿見えない介在者の何かやったみたいにいつのまにか移されたり空中に動いたりという、知られた“ ポルターガイスト現象 ”等の特徴がある。
( 昔エンフィールド事件に関するGLプレイフェア著,その姉妹にまつわる“ 現象 ”描写が想い出された。その写真等の一枚に、ローズという姉が床向きに室内ベッド等の間に両手を着いていながらその両足があたかもまっすぐ水平に浮かんでいるかのようにみえた。昔どこかのウェブサイトにその妹ベッド上の“ 毛布めくれ現象? ”などの写真等がカラーで掲載されていたが、あとでもう一度探したら見つからなかった )。
“ 現象 ”が始まった当時マシューさんとその妹弟が7才から11才だったという、その類いの事例集に於いては当然のように“ 現象ターゲット( または焦点 )”などと言われた点。
人の視点では物体に働いたような現象になぜだか一度も直接目撃されにくかったいうような場合に、あるいは“ 放散と集中 ”原則があるのでは?という( 傾向的にみての )私なりの推察は起こる。観察者がその場にじっと‘ 目撃しよう ’とするあいだには室内物品等に全く何も起こらないという報告例は各事例の初期段階に見られる。だが、この見方では、私の気が室内の特定部分に向いたり‘ 上に何かいる ’というおはなしを聞いて一瞬まさにそこに‘ 板の鳴るような音 ’が遇ったという場合等を説明できない( 先月29日付記録にもあるように、そのような瞬間にも私は通常の私の観察可能な状態であって、それには私の気の散ったような感じは無かったからだ。私が関与したという言い方も無い。それで私は一度‘ これも物音に先んじる予知の方かもしれない ’と書いた )。
そう、むしろ、‘ なぜ直前予知があるのか? ’という質問が必要だった。私はそのようなことには私自身の領域とは言えなかった。‘ 本質 ’は私よりも先に在って、私はいわば仮性人格だから、その本質の何なのかをわからないんじゃないか? こう思うと、人間生活の為に後天的に失われたものがある。

マニングさんの級友( 寮生 )に拠る日記が引用されていて、現象の物体が壊れなかった場合とその直後に壊された場合とが一緒に書かれてある、面白い例( “ ポルターガイスト ”現象等には、明らかに“ ぶつかって ”通常の衝撃では破壊されるような物体等が割れないで落ちたり避けたりする ),
“ .. 消灯時間は過ぎ、変なネジや釘が飛び交う以外はきわめて静かだった。隣のベッドの生徒と僕は鼻歌を歌っていた。リチャードがベッドから降り、鼻歌を歌っていた生徒を叩いて、静かにしろと言った。リチャードは神経質になっていたと思う。リチャードがわれわれのベッドの傍に立った時、一枚の皿が床にガシャンという音をたてて落ちた。( 中略 )不思議なことに、皿は割れずに、硬貨が硬い物の上に落ちた時のようにリノリュームの床を音をたてて、ぐるぐる回転していた。
( 中略 )物の砕けるすさまじい音が僕とマシューのベッドの間からまた聞こえて来たので、おしゃべりはやんだ。今度の皿はまえよりも高い所から落ちたか、あるいはかなりの力で投げ飛ばされたようだった。

2018-12-20:
“ 心霊研究 ”第8章ポルターガイストの項に、私はまた“ ジョゼフ-グランヴィル ”の名を読んだ。グランヴィル氏の昔発行された本がグーグルブックスの取り込み画像英語でなら読める可能性はあった。ところが“ ポルターガイスト ”研究に本腰に取り憑こうとしなかったように私は何年もご無沙汰だった。
私が“ ジョゼフ-グランヴィル ”と声に出して言ってみた処、○ 一瞬私の頭に郵便受けでもあるかのように二つ折り紙束みたいな物がこちらに向かって放り込まれた。

読書ノート: 能力研究-(2) 2018-12-24