自覚夢と明晰夢の記録等( 再編集プラス )

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私は夢をみているというよりはむしろ私の体の内に想像していた。私は私の両太腿にいた。以前の例でのようになにも見えなかった。それでも私の背を上向けるようにして上がろうとした時私は普通に起き上がった。通常の身体感覚だった。私はそこで夢をみていたつもりが普通に私の体で起き上がって室内に歩きだしたのだと思った。私は傍に小鳥の籠をみてそこに私の手を伸ばしてその小鳥に触れようとした。( その小鳥は白っぽく、その嘴を前面にみるとその傍に左右にオレンジ色の斑点がひとつずつあった。私はその夢から覚めてすぐにそれが家にいる小鳥たち2羽の合成されたイメージだったと思った。なぜなら、その小鳥の頭の形は主に緑色の羽根の大きめの鳥の方に似てはいたが、その白っぽい姿はもう一方の小さめの鳥のそれだったからだ。私がみたその小鳥の姿は普通に明かりのある室内にあったようだが、実際には私の体は午前5時過ぎの暗い居間の中に暖房も無しにこたつ下に横たわっていた。少し冷えを覚えた。私のものはそのとき勃起していたか、その直前にすでに勃起していたのだろう。私はこのものに一体になろうとしていた )。 2014-01-13


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昨日のとても不愉快な事があったので( 通常日記・201438日 - 迷惑事の地平 )、私は晩のうちにまた“ 断る、断る、”と寝床でお唱えをしなければならなかった。そんな事で私は朝方まで寝付けなかったのだが、その為かその後久しぶりに私は‘’でみた。この朝の実質睡眠時間はたぶん3時間から4時間程だったろう。私は寝床に着く際に昨晩テレビCM“ アナと雪の女王 ”の歌の部分がそれまでにずっと頭の中に鳴っていたのに気付いた。これは“ ことども ”に対する私の一種の抵抗だったかもしれない。

ある一室の片隅をみたように、私の前に木製のひとつドアの付いた戸棚のようなものがあった。私はその中を見てみようとすぐにそこに近付いた( 明らかな灯りは無かった。照明ではなく、ただそれ自体が暗くも明るくもない場所にあるといった様子だった )。その木製の戸のようなものに小さな金具のようなものが付いていたので、私は普通にそのような物を開く時のように私の手を掛けるようにして開けた。( この時もし私が‘室内’を想定しそれらを見回そうとしたらその光景自体が失われてしまったかもしれない。私はただ目の前のそのひとつのものに対して先ず私の注意を留める必要があった )。棚3段程に手提げ用バッグのような物がいくつも整然と置かれてあった。私はそれらの真ん中にひとつの革製( 薄い色の )の大きめの手提げ鞄みたいにみえる物を私の手に持つようにして開いてみた。すると、黒い婦人用の小型手提げ鞄のような物があった。私はその戸棚のすぐ左側にその外側からの外光がただ白っぽく差すような窓付きの簡単な扉みたいなものがあるのをみた。私はそれを開けてその外側を見ようとしたが、途端に光景は消えた。
( その直後のイメージは単に外側の高い所から見下ろしたといった私自身の連想のようで、なにか建設中に用いられているような非常に高さのある梁みたいなものの上からのアングルで地上の建設現場を見下ろしたかのようだった。これは絵としてはかなりはっきりとしていたが、既にその直前の夢からは切り離されたものなので、私には無意味だった )。 2014-03-09

後で私が思ったのは、‘ 私はどうしてあのバッグやその棚の他のものをもっと確かめようとしなかったのか? ’。大きめの紳士用革鞄から女性用バッグみたいな物が出てきた。象徴的に見ればこれはごつい男性っぽさとは言えない。それらは棚ひとつずつに靴箱の中の靴たちというよりは何か黒っぽい箱みたいなものの周囲にそれらひとつずつが正面向きと側面向きに4個から6個立て置かれたような配置だった。私が最初にその革鞄を開いたのは私の焦りというべきだったか。


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夢に対する機会が得られず、私が不完全だったと私は思った。私はもう少し夢をみたかったのでその時間を増やした。

ある室内の窓際にでもいるかのような女性の顔。普通に品の良い白っぽい顔、ストレートの長髪は淡い、表情も無かった。それは夢だった。私( 視点 )はその女性の頭の上を越えるように移動した。 2014-03-19

室の壁際にみたような一枚のドアー。それは一面に淡いオレンジの板のようで、それの上半分の左側にちょうどその中に照明が灯ったらそれがこちら側からみえるような、縦に細長いガラスの不規則な表面とそれの枠みたいなものが付いていた。それはちょうど私が寝ているところから見えたもののように壁の片側にあった。私はその最初の一瞬にそれが何だか分からなかった( 実際には私が寝室としている部屋の狭い壁側にはその左側の窓の前に使われていない木製クローゼットが立て置かれてあり、その右側にはその壁に付けられた棚がある )。すぐに“ 父が( 以前に )そこに取り付けたものだろう ”。
 私にはこれが意識のレヴェルというべき問題かどうかは判らないが、これは夢の状態としてはいわゆる“ 見当識障害 ”といったものだろう。その前の“ 女性 ”これは夢だだったのに、別のそのドアーのイメージがそこでは夢だと完全に認識されてはおらず、一瞬私が寝ているその場所でそれをみたかのように不思議だっただけだった。しかも、私はそのようなドアーには見覚えが無かった。


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睡眠直前に私は“むつかしい本を読む子”と言ったりする“女の子”側をようやく無に帰した。( 私は前年対立的な要素をやめて私自身への依存の種粒を解消しようとしていた )。

ある家屋の外側の戸の部分がみえた( かつて母方の祖母ひとりで住んでいたその家屋の戸のようであった )。私は試すようにその戸を手前に開いた。すると、その戸の内側に別の板1枚ともう1枚があった。更にその中の戸をひとつ開く度にそれらは各3枚ずつであるかのように、私はひとつの戸について板3枚を開いた( それらにはトタンの付けられたような板や板だけのものもあったようだ。時間的に言えばそれらはほんの一瞬だった )。その正面に土間というよりは少し先へとその内側面等に古めかしい通路のような頑丈そうな木材等で組まれた造りがあった。‘ 夢だ ’。咄嗟に‘ 誰か居らんか! ’と私はその中に向かって訊ねた( その声調がまるで映画の三船敏郎のようだった )。私はもう一度訊ねた。私は今にも何かがその奥から出てきそうだと恐ろしくなって( 足音が響いてなにかが来たという印象で )退いた。私がそれ自体から退いたかのようにその光景は急に白くフェードアウトしたように途絶えた。 2014-04-18

「 誰か居らんか! 」と言った時のその台詞がミフネのそれのようだったという点にも、腹心無い言い方だったとも言える。しかし、‘夢だ’のにやはり怖れの為にやめてしまった。なぜなら、それらの光景は実際にあった場所の記憶とは関係無く、私には見覚えの無いものだったからだ( その場面の最初に‘母方の祖母が居た所の囲い板の外側’だという心象だけがあったのだが、実際の記憶のそれとはまったく似ておらず、合成されたイメージのようであった。また、‘通路’には、それら柱・梁などがひとつも内側に出っ張っていない( 平面的構成 )という一致した特徴があった。いわば凹型の象徴であるが、これはおそらく私が昔おもちゃ用の積み木やレゴなどを凸型に組んでいたもののデザイン的な傾向ともほとんど変わっていなかったはずだ。光景としてのそれらはみえなくなるまでまったく変化しなかった )。
 以前うちの台所の場面で母親の代わりにいたある像に‘あなたは誰なんだ? 私なのか?’と私は聞こうとした。そこにはある質問の課題があったわけだが、今回の‘夢だ’の場合には私はそのような場面に対してどうすると想定してはいなかった。むしろ‘なにかが出て来る’という想像し難い状況にあった。私には私自ら先に立って動いたり‘入り込んだり’するようなものは無かった。これは私がどのような態度を守らなければならなかったかを表している。その人影の無い処に“ 誰か居らんか! ”と言ったのもある時期私の怖れの為だったかもしれない。私が逆にそれらの要求に答えてしまえば私の‘試み’は不可能になる。しかしドアや戸に対して構えがあったのだろうが、今回の夢ではそこで既に一定の‘私’という意識があったのかこちらからそれらの戸板等を開く時にはためらいが無かった。

 そう言えば、私は先週ある記念的なメモを付けたのだが、上記までの検討を書いた際には憶わなかった。例えば:

ある夢について回想するように、あるドアを開いたり閉じたりする度に‘ これは夢だ ’と意識的に言ってみる。心象と目的とが即関連していれば‘ 夢だ ’。

 私は実際こう書いて何度かこの通りに戸の開け閉めと‘ 夢だ ’とを意識付けようとした。私が‘明晰夢への質問設定と実例集’に記したように、これは‘両手をみる’場合の心象的な問題または‘両手で夢をみる’という方法と応対している。常にこうして注意してみれば、夢の最中にもこれを忘れなくなる可能性はある。
 今回の夢では‘戸’を開くという動作はあったものの、私がこの意識的実験を直接関係付けなかったように、‘閉じる’という動作はひとつも無かった( 私の夢々ではなにか開いていたか開かれたようなものを敢えて閉じるというような所作は無かった )。が、通路に面しては未だ‘上がり込めない’という対し方があったものと思われる。私の予想としては本当に身ひとつの者は何にも身構えずにいるのが孤独の可能性だ。

 ところで、私は数日前“明晰夢”に代わる私の自由ワード定義が必要であると思った。それで私のメモには‘私由的実験夢’‘視覚的実験夢’というワーズを記した。上記の夢の場合は‘視覚的実験夢’の方だと私は思う。これでも未だ‘’という既製の語に依存してはいる。‘’という語そのものが簡単に‘願望の意味合い’と代表できるのは悪くはないが、私の‘私由的実験’そのものについて“夢”と称する事は必ずしも適当だとは言えない。ある光景がそれ自体であるかのようにそこにみえる。私はそれを眺めるが、それらをある光景のように意図したのはそれらをみている私の側とは言えない。だから私の側にはそれは外界の光景を眺めているのと同じ事で、私が敢えてそれらに改変を施したり筋道を変えたりという事も普通には起こらない( 以前の“ 明晰夢 ”でのように私自身の手に取るようにして特定の‘もの’を確かめようとする事はできるだろうが )。しかし、それはこちら側の態度に因る。夢自体をパンチオフにすると選べばその夢に対して‘ 私 ’を保ったとは言えるが、夢という表れにはそれ以上の連続性は無い。


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ある作品コンテストに応募する為の書き込み用の応募用紙が置かれてあった。甥たちのうちの次男によく似た子がそこにいた。用紙を一枚台紙に貼り付けようとしたが、私は期限ぎりぎりに間に合わせに作ってもそれを応募するのは無理だろうと思った。

( 普通の町の中から見上げた処の光景みたいに )若い男の子2人が非常に高い竹馬のようなもので歩くように動いていた。次の絵ではそれらは男の子たち多人数だった。それらのうちの半分だけが急にその竹馬の上部から降下するように伝わり下りた( その様は何かの隊員たちの動きを想わせた )。

( タクシーでどこかに向かっていたという微かな印象 )。
── 他の応募者たちの作品等の展示された狭い通路。一緒にいたその子がそこに貼り出されていたあるデザイン案のような一枚を指して“ この人は早い ”と言った。白い紙に2つの四角枠等が並んでいてその両方に何か小さく白っぽい不規則な台形の紙片等が互いに切り離されたように貼り付けられてあるのがみえた。それらの下には文章に依る説明か何かがあった。その通路は小さな雑貨屋の店内みたいに棚などに色々な物品等がごちゃごちゃに置かれたような処で、母のような者が屈んでその低い位置にある棚にケーキ作りに用いられるもののような何枚ものフォイル等が重ねられたようにあるのを手に取って“ これはちょうどいいわ ”と言った。
 その店内の隅か通路の曲り角、その先の右側に向かった面に一瞬とても濃い丸い擬似的な影のようなものが移動して視界の陰にみえなくなった。( その影をみての印象では、あたかも誰かが西洋風の木彫椅子を抱えてその向こうに歩いたのでそのくり抜かれた背もたれの部分がそのまま影として映ったといったかのようだった。その絵としてはその影だけが古いディズニーアニメーション映画の場面のそれみたいに奇妙だった。そこでは私はひとりだった。私はその何なのかを見ようとして通路の先に向かったのだろう。私は直接にその対象をみたはずなのだが、後でその印象を憶い出せなかった。たぶんその椅子のような形の影だけを持ったようにある日本製アニメキャラクターの丸っぽいぬいぐるみのようなものがいた。その時には私は想わなかったが、その場所はうちの裏側に近い父の作業台用スペースに似ていた )。
私はそのぬいぐるみに手を掛けてその下からセーターでも剥ぐように一枚ずつ剥ぎ取った。私が‘あなたは“ ふなっしー? ”’と訊ねた処、“妖怪パゴダ”という答えだった。私がその表面を一枚ずつ何枚も剥ぎ取っていったらそれは次第に白っぽく痩せたかのように小さめにみえたが2つの黒い目玉等を私に向けていた。私は何かを明らかにしつつあるのだと思ってそれを見るのに怖れを覚えた。 2014-05-21

パゴダ”という語韻から、私は前日中に記した‘ イメージ ’との関連をみようとした。昨日“ タイで戒厳令が発令された ”というニュースを視た際の私はそのテレビ映像のひとつに金色の仏塔のようなものをみた。それが私がその前々日にみたと書いたイメージの例‘ 窓辺の白い敷き布の上に置かれた金色の仏具か燭台 ’を想わせた。( 私がそのイメージにみたものは縦に細く引き伸ばされたような形だったが、それらからの外観的印象としてはどちらもよく似ている )。この“パゴダ”が何を表していたのかという象徴的な見方では、私はすぐに‘ 中身の無いもの ’という私自身にとっての面を言える。しかし、“ 妖怪パゴダ ”と名乗ったそれに対して私はそこでは未だ‘ 夢の本質( 私の正体 )’を完全に確かめるまでには至らなかった。私はその瞬間‘ 夢 ’としてのそれに近づいていながら一度もそれを‘ 夢 ’だとは言わなかった。


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午前中に私の少しずつ修整を施したファイル等を後でアップロードしようと3時間程休むつもりが、夕方だった。私が外界を意識しかけると必ず近所の子どもたちの誰かが声をあげる。それは私にはおなじみのタイミングなのだが、私自身はそれを原理化したくはなかった( 私は“ 動物 ”を扱わない )。
 以下の夢では私は夢だとは意識しなかった。久しぶりに夢らしい幾つかの不思議なイメージ等があったので、私はここに書いてみよう。

古そうながらんとした箱型の( 窓も無い )空のオフィスか事務室の跡みたいで、その真ん中に階段がひとつ付いていた。私はいったん3階まで上がって( どれもがらんとした使われていないスペースのようだった )それから1階の営業中の店員ひとり以外にほとんど人もいない清潔そうな喫茶店みたいな室内に下りた。その屋外に面した出入口ドアーのすぐ外側に、グラスみたいなものに入れられてあったかのように、幾つかのそれら一様に丸みのある( 河川の石ころみたいに削られたような )棒状のやや黄色っぽいあかるい表面の石たちが一緒に縦に置かれてあった。 2014-06-29

( 私はその喫茶店の木製ドアーの狭い隙間を手で開くようにして開いたという瞬間の記憶を持っている。だが、なぜ店内に戻ろうとしたのか、その脈絡は不明だ。そこには外側の光景も無かったし、‘ 内側 ’を確認するという当初の目的があったのかもしれない )。私は女子従業員ひとりの傍を通ってその店内のある片隅に床に置かれていた別のひとつのグラスのようなものをみた。それにも先程のグラスのようになにか一杯に( そのグラスよりも上に出ているものたちが )あった。それを観た処、その中身は石ではなくて黒い大粒等の胡椒みたいであった。そこに、床の位置に近い私の上から覗き込んだ男でもあったかのように、黒スーツ姿の長身に昔“ 巨人病(症)特有の ”などと言われていたようなある顔面を想わせる白い顔形が私に微笑みかけた。( あたかもその店内がわずかなランプ照明のみなので少し雰囲気のある眺めではあるが彼の笑みは久しぶりに会う人のそれであったかのようだった )。そこで私は‘ ああ、あなたか。他の背の高い同窓生のことを考えていたんだ ’と言った。彼とはその店内に話でもするためにちょっと座ろうかという場合のそれだったが、私は飲んだりする分の支払いを気にした。直後突然どこからか“ シナガワ! ”と言い掛かったかのような女の声のような印象で、不意に場面は途切れた。

私が今この記録をこのファイルに書き入れていた処でちょうどNHK放送の投稿DO画という小番組に“ 河原の石たちをそれらの一点ずつにバランスさせてそれらを積み立てて撮影するのが趣味 ”というある40代男性が映っていた。その画面にちょうど手頃な丸い黄色い石も映っていたが、ちょっと黄色味がありすぎる。私がみたのは昔私が近くの川原で拾ってきた5cm6cm程のものの色合いを想わせた( 私はなにも入魂しなかったがそれを何年もお土産の金属メダルや枯葉などと一緒に子供用の小さな引き出しに入れたままだった )。私はすぐに以前のある夢の場面にあったもっと大きな‘ 石 ’の場合を連想した。そこでは私はなにか破損されたか造りかけの屋上階の一部のような所で私の両手に30cm程のその質感の一本棒状の石を持った。私にとってそれはある偽者の時代の土台を表したものだったかもしれない。対応的にこの‘’というワードでみるには以前の記録のそれの場合が為だろう。
今回の夢にも象徴的と言うには清潔でそれら自体に乱雑さが無かっただけに、‘ その男 ’と相席しかけた直後の一声が不気味であり、その直前に‘ ほかの背の高い同窓生 ’と彼とが入れ替えに現れたのかも私自身としてはそれ何なのか憶い出せない。また、〈 答え 〉がこの夢以前にあるとは限らない。しかしこれは私には現象的な夢の一例だ。私はもしそこで‘ これは夢だ ’とはっきりとわかっていたら……と記念した。


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直前( 休憩前の )メモ:
私はどうしてもこの身体左側の特定筋肉だけを動かせないのは妙だと思った。ここには先ず観念的な問題がある。私が意図的に背筋のある部分から動かそうとすれば、右側のそれを左側に再現するは可能だ。しかし、先ず‘背中の〜’と言った場合の不特定筋肉は待ち受け状態なので、常に先行していない。これ自体を動かそうとしなければ、何も動かない。これ自体を動かそうとすれば他に依拠したよりも優位性はあるが、これが独自性に一貫していなければ妄想に散らばるかもしれない。‘睡眠時の夢’にもこれと同じ問題がある。もし‘夢をみる’というなら、‘ 私 ’の優位性は低い。あたかも“ セックスをする ”という言い方そのものはなにも効力にはならず無効だっただのように。

私は衣服を着て外出しようとじっとしていたが、小雨が降りはじめたので午後4時過ぎに‘ 心霊現象の心理と病理 ’を少し読みかけては比較的に冷房の効いた灯り半分の居間に休めていた。私が以下の夢の場面に視てからすぐに私の両目を開いて時刻を確認した処、午後5時を少し過ぎた頃であった。私が以前に例ともした、約一時間内の睡眠中に私にとって‘夢だ’の意識としてあったような一例ではある。が、以下の例では同時にその意識があったというよりも、それら場面等に拠って私の関心が‘ 夢 ’自体に接近したという見方が本当であるようにも思える( 私がその睡眠前に読んでいたユング氏の本の記述に“入眠時幻覚”について少し語られている部分もあったので、これに関して私自身の整理検討するべき処もあると思ったのだが、ここでは必ずしも一致する話題ではないので、また私の必要があれば本編の後でそれらを引用するだろう )。

あるビルディングの施設内フロアーだった筈の所に、段ボールの紙等で雑にお客・従業員用カウンターが仮設されたかのようなコンビニエンス・ストアー半分だけのスペース。同一制服シャツ姿の若い外見の男子従業員2人と若い外見の婦人客たちがいた。私はその中を通り抜けるように再度視て‘ なんだ、コンビニだけか ’と言いながら彼らの何か言うのを聞こうとしたが、彼らはひと言も発しなかった。その場所から出た直後、少し暗い壁側に、それら互いに少し離れて並列した窓2つ( 各窓の四隅に丸み、それらの部分壁面自体が左右両開閉型の仕切り扉にみたような形 )と、その窓2つのすぐ外側に下から上に動いているようにみえるもうひとつの生の壁面みたいなものがあった。あたかもそれ室内ごとのエレベーターに乗っていたかのよう。
〔 この時点では未だ完全に‘夢だ’という意識が私のものになっていなかったが、次の瞬間私はその途中で私の両瞼を開いてみようとした。普通にその感覚があった。視界が白っぽい光のようになったので私は本当に寝ていたのにこの両瞼を開いたのだと思った。すると、私が私の両瞼を閉じてからほとんど間も無くすぐに光景があった。あるエレベーターの来るのを見上げた処といったように、幾つかのまっすぐな黒っぽいワイヤー等の間に青い色の多面体( こちらの方向になにか魚の前後みたいに細ったような形 )ひとつみえた。それらはあたかも透明なシャフトの中であるかのようにあかるい光景としてあった 〕。 2014-07-27

これらのどのタイミングであったのか明瞭に整理できない光景、高い位置にある室の大きめのグラス窓( 私の視点はその窓側の右端により近く、それらは私の視野の右から透視図法に拠ったかのように室の窓際として左に向かっていた )の向こうに、昼間の光の中に視たように白っぽくテレビ塔のようなものが立っていた。
 質問として、私が‘’と覚えてみた一瞬がどれだったかと特定できないこのような場合である。もし‘ 店内 ’で私がこれは夢だと承知していたとしたら、私は別の質問をした筈だが、私が一度見回ったその‘ 店内 ’をもう一度みなければならなかったその原因自体がすでに意識的‘ 確認 ’に近い行動だったかも? しかし、‘ エレベーター? ’の場面では妙だと思った。( ここでは私は“明晰度”というメーターを廃棄してみたい。“明晰夢”というワードは私自身には無効果だった。だれも私自身に“明晰夢”の何なのかを説いてはいなかった )。これは心理的問題とも思われなかったが、少なくても他動的であるより自動的である方が有意だ。


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私が今日午前中の上記迄の記録をこのファイル用にコード化しておいた後で、未だ眠気があったので私は‘ 外出 ’も控えて寝床にいった。

夜道だった。私は帰途にあるかのように無人の路上にいて( あたかも自動車道を越えて反対側へと渡る時のように )暗い上空に一瞬目を向けたら、そこにひとつだけ離れたようにある薄い雲があったのだが、思いがけずそれはそれの真ん中からその縁までの一定の範囲に弱い光を照り返しているみたいに、その周縁よりも微かにオレンジ色っぽい光がそれ一緒にあった。通りのなにも無いところに私が出た瞬間に私はそれを視たので、急にその光景の中に身を曝されているという不安それ自体だった。
 私は路上から家の外側のある面を視たかのように窓のあるその黒いトタン板のような外装を視た。〔 実際にはそれは何年も前の表面色で、現在その面は赤茶色っぽい保護塗装に変わっているのだが、その瞬間には私はそれを想わなかった 〕。突然私の目蓋を開いて照明ある室内の光景の一部を視たようだった。〔 これも不思議だが、私はいつも灯りを消して寝るのでその時その室内には私がその一瞬に視たような照明は無かった 〕。その印象では、その直前までの夜の光景に対しそれが一瞬に別の室内の光景と前後したとでもいうように、急に灯りある室内に私の眼を醒ましかけたかのようだった。
私は暗い路上にあったかのように、その傍に一軒家を見掛けた。私はその玄関に近付いてみた。その一瞬その前の路上にひとつだけ小さな水溜まりのようにみえる面があった。私が動いた一瞬その表面に光が反射したかのように白っぽい灯りのようなものが差した。私はドア越しに開かずに入ってみようとした。かつての“ 体外体験 ”時からの繰り返しみたいで、我ながら低俗ではあった。やはり以前のそのような場合と同じで、私は押し入る事が出来なかった。( 入ってみようとした途端、そこで薄暗い一面になにか直線的に正確な線画のような十字の枠に2つずつの丸印等の並びがみえた )。物質的にはそれは堅くもなく、私の頭がわずかにやんわりと押し戻されるような感覚があった。
 私の居室室内、扇風機の支えに本体モーター部の付いていないその台のような部分だけがそれ自体で回転するかのように動いているのがみえた。最初にそれは昼間室内での陰にあるかのように少し影の中にあるような印象だった。
〔 私はこれら最中に何度かあたかも私の目蓋を少し開きかけたように実際室内の光景をみたのだと想い込んでいた。しかし、私の寝ていた室内には昼間午後カーテン越しの斜光以外に光源は無かった 〕。扇風機一台と、室内それよりもこちら側に近い左面から中空に木製棚みたいな物がひとつ、その上に大きめの毛布か室内用マットのようなものが畳まれたように置かれてあった。〔 この場面では私は‘ 夢の状況 ’と意識してもいなかったのだろう、むしろ逆転していた。それ以前の状況はいわゆる‘私-覚’だった。が、ここでは( なにか分からないが )普通に室内だろう、うちの母がそれを一時的にそこに置いたのだろうかと、前後の状況等もみえない。そこでの私の居室との接点は扇風機から送られる風だけで、壁面途中の棚もマットもその部屋には存在しない。しかし、最後に私ははっきりと両目蓋を開いて目覚めようとしたので、この直後もう一度そこでその場に睡眠中だと私が判断し得たように光景があったのだろう 〕。
 詰まらなくなったので( 繰り返しをやっても面白くはないので )私はその最後に私の意思で本当に両目蓋をぱっと開いて目覚めた。 2014-08-28

そう言えば、私は昨晩久しぶりに夜の人通りの無い路上で、雑じり気も無く、光景はクリアーだった。それらは何気も無い電柱や家々などの影であった。ある種の人工的なもの想いや注意不足への危惧に煩わされない一瞬にだけ、私はクリアーに夜の光景をみる。だから、これは今回の‘ 私 ’だと私は言う。
 私の寝床の傍に扇風機を動かしてあったのでその風が私の体に始終感じられたのがそれら場面等に‘ 扇風機 ’という形で現われたのだろう。このようないわゆる‘ 連想 ’は簡単そうだがいつも明瞭に‘ 私 ’から意識されているとも限らない。 〕


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私のメモ(2014-10-29):
先週のある2日間程、夕方以後、私はこの視界にみえる‘ ざわめき ’あたかも寝入り端私の閉じた両目蓋の内にみえる無数の点滅するもののように、私が活動していてもなにか身体的に震動しているかのように続いている。寝不足?
 私は自転車夜道用に小型LED等ライト2本にルーペの部分等を取り付けてそれらを前照灯補助とした。それらルーペ等とのレンズ透過その周縁の屈折部分との光が集中放射するからか、それらが以前の灯り等よりも明るくなった。私がこの頃そのライト等の灯りを暗がりでみた瞬間にもその本体傍になにか湿った空気の中でみえるもののようにわずかにそれらの光自体が滲んだように拡散して美しくみえた。

ひと晩私は‘ 私自身とは言い難いある受け答えのような感情 ’を私自身から分けようとしていた。私自身の正当な目的は‘ 夢見の実践 ’であり、これにそぐわないような意見は必要無い。‘ 以前私に夢見の実践が可能だったのは私自身になんらかのアンカーがあったからだ ’と私は思った。これを‘ 明晰夢をみる為に2つの観念等を掛け合わせる ’といった当初のメモに加える。
 あたかも寝床の枕が滑り落ちそうになるのを私の寝首で支えるなどとは本末転倒の応力遣いだ。


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直前のメモ:
眼を開いて寝たらどうなるのか?
ひとつを選択する。

枕の高さ角度は一定の心地好さで。前回と何日もイイカゲンに明晰夢実験的に戻れなかったので私的にいらついていた。午前3時過ぎ、また時間が無い。
 風邪気味か背筋に冷えを覚えていた。熱が足りないのか。私は寝床で温まろうとした、私両足の部分的片方ずつ動かしたり腰の一点に身体的注意を移したり。私の両目蓋を閉じてのノイズ的集中を試した( 両目蓋を閉じてそこにみえる不規則な紋様等をひとつに同時に身体的にも集中一致するこころみ )。

── ふと、以前のかなしばり時のそれのようなあの両耳に来たような音があった。私の意図的にそれを迫る。すぐに私の上体を浮き上がらせようとしたが、その時なにか整然と意匠的に各正方形の中に描かれたような花柄模様等がみえた( 壁紙紋様等みたいに白っぽいものに機械的に線描されたかのような )。私が何度か起き上がろうとした後で、普通に立ち上がった( その寝床のある部屋のそれを想わせるが印象の無いその平面棚になにか複数の物などが置かれてあるようだった )。私はそこに水の入っているグラスひとつを手に取った。〔 後の想起ではそれは多面その下側へと少し細るような一定角度の付いた形のグラスで、私が普段うちで使っていた物に似ていた 〕。その際私は‘ 結局こうして肉体感覚に依存しているだけか ’と思った。もう一方の机のような面に近付いて私はそこに水を少しこぼしてみたら? そこにもう1つの低い円筒形グラス〔 これもその形自体は私が普段用いている物 〕に私はその水を注いだ。そうしてみても普通に予測通りにみえるだけで、なにも夢の実験になってはいない。私はその残りの水を布団( 枕等の位置に近いその頭側 )に撒いた。布団表面にそれら水滴等が半ば水玉等のように付着していた。
 卓上鏡がひとつ〔 私は最初のグラスが置かれてあったその棚の平面に同時にそれをみたかのようだった 〕。私はそれを手に取って私の顔をそこに写してみた。のっぺらぼう? その鏡の像の前面にはなにか垂直に細長い肌色の腕のようなものが邪魔したようにあって私の頸から裸の頭部を視界的に遮っているかのようでもあった。それでも私はその‘ 顔 ’を視ようとした。なんとそれは両目蓋を閉じている若い時分の顔のようだった。じきにその両目蓋がかろうじて開いているかのようなその別の絵だったが、それら両目の開き加減はどこか不均等だった。また、その髪をみた処、ごわごわとしたような固そうな髪質で、いつのまにかそれらの生え際に少しずつ淡い泥の乾きかけたような付着等があるようにみえた。‘ これは粘土こねの時のあれのようなものだな ’( あたかもその同じ髪質の婦人のやや梳かれたかのような後ろ結い髪とうなじをみたように、その頸の傍の固そうな髪の生え際にも粘土泥跡みたいなものが少しずつあった )。
 そこで私はある女みたいな顔を想像したように催しかけたのだが、このような急に性的行為に向かった場合の例の如くに‘ 夢はもう途切れて終るだろう ’と私は思った。残念ながらその通りだった。私は寝床でようやく呼吸をしたように息を覚えた。 2014-11-05


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( メモ・留め書き ) 2014-11-06:
水の入ったグラスが現れたのは体温が上がって熱かったか喉が渇いていたからかもしれない。原理的には‘ 鏡 ’があったのはそこでの意識の現れだろう。以前のそれは他人みたような姿だったが、私は今では他者のような顔を必要としないので、私は私自身として‘ 夢 ’の原理を解明するという意図を優先する。
午前4時前、ねむれない。
私自身を犠牲にはしなかったが、さりとて‘ 夢 ’も起こせなかった。

( メモ ) 2014-11-07:
 体の余分な緊張を解いて中心を残すように、夢の本質だけをみる。

複数の枕等を私の頭の下に( 頸が痛くならないように )調整するのに‘ 手こずった ’。

あるなにかの事務所の建物屋上にでもあったように、その出入口ドアが1つあるような箱型の造りの傍で、それが手で合図されるようにその外側からノックされた。すると、誰かが様子を見ようとしたのか( 姿は無かったが心象としては中年男性社員のよう )消火栓パネルの中身かそのドアのようなもの自体がわずかに開きかけた。
‘ 自転車を両手に押して歩く ’ということ。休憩時間をかなり過ぎて寝ていた。外出先から戻らなければならない。建物の傍、黒い社員スーツっぽい服装の若い男性2人をみたよう。
( なにも無いような白っぽい室内で寝ていたような処で、誰か女性スタッフがこちらに探しに来るかもしれない )。
 屋内の簡素な作業部屋といったような様子で床板の上に一畳分程の大きさの板みたいなものが置かれてあった。〔 そこには私の手でそれを行なったという物理的な印象はほとんど無かったのでそれらは連想的なものに近かったが、‘ 写植 ’用の乳剤ポット中身がそこに振りかけられた 〕。すぐにその板上に埃状のそれぞれからなにか反応したように白い小さな‘ 線虫 ’みたいなものが増殖分裂してみるみるうちにそれらが膨れてきた。‘ 線虫条菌 ’というある名称的なたとえがあった。それらは一定の大きさに変わった直後それぞれの固まりに動かなくなった〔 その時には想わなかったが、その‘ 固形化 ’の瞬間はある種の早回し映像にみた粘菌類のそれみたいだった 〕。2回目の板にも反応させた。それらは今度は小さめに薄い半透明に連なったウチワサボテン2葉分のような形になったものと、1つ樽形のようなある種のサボテンのように( 少し大きめの暗色に )変わり、その固化したような頭のひとつ穴からなにか黒っぽい煙のように立ち昇るものがあった。その室の対面側にやや大きめの四角いアルミ枠と窓ガラスがあった。それの表面はある種のガラス窓にあるように少しずつ不規則にわずかに波打ったようなものでその向こう側は( 昼間のそれのようにあかるいが )みえなかった。‘ 夢だ ’。その窓を越えれば外側に出られるだろうと、身体ごとそれに向かった。身体は‘ 窓 ’を越えたものの、なんとそこもまた同じように連続した室内で、簡単な木製長テーブルみたいなものの上にあの埃っぽい板があった。〔 そこでは私自身の手を使うというよりも自動的にそれらが起こったというように 〕じっと観察するそこに今度はその板上の薄いものからの極細半透明の毛みたいなものが幾つもその上に開きかけた。‘ ちょっとここに来て、これをごらん ’と私は言ったが左に振り向いてそこにある窓に薄グレーセーター姿の( 袖先等が少し短かめでその両手首がみえる )女がその上半身から入って来た処を、私の手で引き寄せるようにした。 2014-11-10

この直後の寝覚めに布団の上の体が割と温められて湿気を感じる程だったので、私はその夢にあったように‘ 雑菌繁殖 ’というような連想があったのだろうと思った。( 私の右腕右脚には秋のうちに蚊などに刺された痕が幾つも残っていてそれらかなり痒みがあるのでまた瘡蓋等が治る前に取れてしまう。また、晩の間この頭の表面が痒かったので私は洗うべきだったのだが、夜間それに掛かる時間を想うと寝床に着いて私を集中するを優先したかった )。しかし、それらが連想発生だったとしても、どうして‘ 粘菌類 ’のような特徴を発生したのか。それ自体がそのようなものと想われたからか、それらに対して抑制が働いたからか。
 寝床に着いて私は‘ 私の身体に突っ張らずにこの身体両手足自体を楽にしておく ’方が疲れにくくてこの体も温まりやすかった。‘ ひとつになろう、ひとつにならねば …… ’と私は言葉で訴えようとしていた( 私という中心は容易に別のものに移り失われやすい )。このようにも、肉体的に各部分という‘ 緊張 ’を持とうとすると、これ自体が中心となるので、‘ 夢 ’と私とを一致させるような条件に合わないようだ。このまえ115日‘ かなしばり的夢 ’直後の朝もそうだったように、排便の量が無くて水分もただ排出されただけのようだった。夜中喉の渇きがあったので私が補給したつもりでも水分が足りなかったのかもしれない。
窓から入って来た女 ’というアイデアは面白い。以前の幾つかの夢などの続きだとして見ると、そんなに不思議ではない。顔形の特徴としてはあの‘ まとめ髪の女 ’という私自身のやわらかい方の心象であろう。


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2014-11-11:
外面ではなく内圧を意識する。

2014-11-12:
‘ かなしばり ’の重要点はただ夢の状態とせずに‘ 私 ’を意図できる処にある。

2014-11-13:
ひとつに修整する。
 午後3時半頃、近所に来た児童たちの遊び声や廃品回収業者のスピーカー音声もようやく去ったので、私はそれまで寝床に落ち着こうとしていたが鎮まってしんとした。私は両目蓋を閉じているときにみえる不規則な不定形の残像等みたいなものに( 不意に )波ガラスの動きが重なったかのように一瞬それらに広がったのをみた。‘ 睡眠の初期段階かもしれない ’。私の両腕は私の胴体の両側に少し離れていてやや動かなくなったような感じだった。しかし、その後に視覚的な‘ 揺れ ’は起こらなかった。

2014-11-17:
ひとつだけをえらぶ。
視覚的像を確認する。
眠るをやめる。
私が両目蓋を閉じてみていた‘視界’にまた一瞬だけなにか動きがみえた。それは前回の‘ 揺らめきの浸透するようななにか ’とは違って、その一瞬その雑然とした不規則斑点等にある部分が一斉スライドしたかのようにみえただけだ。しかし、前回のそれらと似て、それらは左から右へと( やや斜めに起こったなにか別の動きみたいに )あったようだ。


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( 私の先日からのメモ ) 2014-11-26:
常に‘ ここ ’を一致し思いだす方法はあるはずだ。‘ ひとつの光 ’という言い方はその象徴的なたとえ自体だった。

2014-11-27:
‘ 外部を明晰化する ’という処-法は機能的かもしれない。前回までの‘ 注意の記録 ’等は観察するに於いての記録だった。それが為、しかし( どうやら自転車上の記憶としては同じような状況で再び思い返されるが )夢にこれを再帰する意図が働いていない。だれかがあるものをもう一度みた時にそれを思いだす( あるものがそこにまたあったときに、そのあるものがあった )。が、それ自体が無い時にはどうやってそれを思いだせる? あるいはここに? ここから? 観察はいつも遅れている。それならば、意図的に前向きに寝入り端に試す方が的確だろうか。


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( 私のこの朝の観察 ) 2014-12-05:
私はまたしんとした夜にも私の両目蓋を閉じていながら私の両眼を閉じられなかった。両眼自体はどんなに覆われても視覚を遮らない筈なので、両眼は閉じない。しかし、物理的なものからの視覚にいつのまにか‘ 夢 ’のような状態その印象が替わるものと想われる( 若しくは‘ 夢 ’が優勢になる? )。それで私自体が睡眠をもう拒否している、‘ 夢 ’になる瞬間をみてやろう、と。
 午前4時、この両眼が疲れたので私は私の両手の指先等で両目蓋の各左右縁をマッサージしてみた。不意に、あの点滅ギンガム模様のような動き揺らめきがみえた。私はもっとそれらの特徴をみようとした。しかし、それらの点滅等はすぐに消える。それらの代わりに不規則なもやのようにほんの少しあかるいものがいくつかあって、私のみているその真ん中にまるでボールペンで無意味に小さく曲線的に書き回したかのような割合くっきりとした線形が( それらも暗い処にほんの少しあかるかった )いっぱいあった。私はこのような‘ 紋様 ’に対してはそれらが私の頭の中の何らかの視覚記憶的映像に基づいているという想定を持っていたので、どうにかそこに過去の印象や光景的な断片のようなものが確認でき得るのでは、と想った。が、そこには私がこれまでに具体的にみたような視覚記憶的な形からの残像はなにも無かったようだ。だとすると、それらのくっきりとみえる線形みたいなものはなんだろう? それらは複数の線形等みたいなものから、そのうちに小さく湧いては消えるそれら不定楕円形の一部のような動きだけになった。それから、小さな2つか3つのチューブ状の軟らかなものがこちら側に向いてやや揺れ動いているかのようにそれらの各口を開いているようにみえた。( それらもただ私の両目蓋を閉じている処にみえるだけのものだったので、それらは‘ 夢の光景 ’ではなかった )。


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それらの途中どの順番だったのか私は整理できないが:
〔 少し青冷めたように薄暗いある室内のよう、30代くらいの男ひとりが床に横たわったようにこちらに向いているのがみえた。私は以前の従業先での顔見知りでもみたように、‘ ああ、あなたも大変でしたね、××××( 派遣会社の名称 )’と彼に声を掛けた。すると彼はそのままに‘ あなたはまだ才能があるからいいよ ’という答えだった 〕。
以下に記すこれら想起された部分等についても私はそれらの順番を正確には想い出せない。

家の外側ある歩道との境にあるような囲いの内側から身を乗り出すように、敢えて路面へと飛び下りてみたらどうなるかと試そうとしたが、あきらめたように両腕を使わずに( 普通に体が立っている時のそれらのように両肩を下げたまま )これ自体によりその塀内側の隙間から空中に滑り出るように上がった。〔 私が“ 体外離脱的夢 ”に於いてこのように‘ 私の体 ’自体に依って空中に浮かんだりすることは以前には難しかった。以前のそのような‘ 夢 ’ではどうしてかこの体はある高さ以上には上がれなかったし、それらの殆どの場合にはゆっくりほんの少しだけといった‘ 浮上 ’だった 〕。
 その路の反対側にある家屋の板屋根みたいな部分になにか組み付けキットのパッケージ箱のようなものが置かれてあるのがみえた。その箱の上面写真になにか各グレーのポール状物体等があった。〔 その時には私は想わなかったが、後で想うにそのパックは物干台用の物干竿のようなものだったかもしれない。実際にはその民家にはそのような台面の構造は無い 〕。それらを右側にみながらまっすぐに通り過ぎて動いていった処ちょうどその民家等の前その空中に大きな布などが幾つも干されてあるように5色程にきれいに連なってみえた。

ある物理的な形としてみえるような普通のガラス面付きドアーを通った。〔 その印象に言えば、私の両手で開けるというような動作的なものがあるような光景ではない。あの‘ 元従業員 ’の顔にも私の実際からの記憶には見覚えが無かったように、これらは視覚的記憶からの再現性というよりもただそれがあるというだけだ。そのドアーも少し薄青い場所にあるかのようにみえたが、私の記憶にあるような絵ではなかった 〕。その室内ドアーを通ってその向こう側へと出る。〔 これがこれらの間またはそれらの開始毎に4回程まったく同じように繰り返されたのだが、これらとの記憶等にもそれらの前後ははっきりとは想起されなかった。‘ それに戻る ’度に再びその同じドアーがあるといったでもように。これらに‘ 夢の身体的感覚 ’が伴っていたかどうかも想い出されない 〕。
 夜の駐車場のような場所、そこに停められてある黒っぽいワゴンのような自動車1台をみていた〔 そこではそれは私の車だということになっていた 〕。私はそれを運転しなければならないようだったが、その反対側に自動車道をみるうちに私は‘ それのウィンカーの点け方は? ’‘ それ以前に、私はいっぺんも自動車道を走らせたり左折したりの習慣もないし ’‘ おや! そういえば私は免許も持っていないんだった ’。

その同じドアーをみながら再び通り抜ける際に私は( また繰り返される? それらと同時に‘ これ独自の夢の状態だ ’という私自身の意識はあった )。
 あたかもデパートメント・ストアー内にいるように白かやや落ち着いたようなクリームホワイトっぽいエスカレーター側面のような形がみえる、フロアー通路のよう。しかし、どうしてこんなにこれは続くのだろう? 〔 そこでどうやって前方に進んだのか私は想い出せない。これらの途中数回か私は私の両手を私の側面にある物品等に掛けては漕ぐような‘ その前方への動き ’をしたのを憶えている。私は以前のそのような状態でも‘ 手足肉体に頼ったような移動 ’を馬鹿げていると思いながらだった 〕。一瞬ある淡い薄青緑色っぽい紙箱のようなものの表面に“ アリス・”というカタカナ文字の名称みたいにみえるものがあった。( その“ アリス・”の後に続いて少し異なる色合いの別の韓国文字かヘブライ文字のロゴみたいに、日本の片仮名だとすれば“ レイ ”のような形にもみえる2つがあった )。通路の先にはその屋外への出口と何人かのその従業員たちのような姿があった。その扉が開かれていないようにみえたので‘ まだ通り抜けできない時間だったのかな? ’という台詞になったのだろうか、女性従業員はすぐに‘ いいえ、構いませんよ、どうぞ ’と私を通してくれた。それが開く直前間近に三菱の赤い菱形等マークがひとつみえた。 2014-12-10

前例と今後の目標:
夢体験に於いて肉体擬似的身体に依る既製物質的観念という関係性を否定してみる。要はそれらに対して‘今ここにある全てが夢の要素だ!’と言う( もし全てに‘ これらはわたしのものだ ’と言えるなら、‘ 夢 ’を支配することは簡単だろう。しかし、もし以前の夢でのそれのようなやり方で‘ 尼僧 ’に接触しようとしても、私はその‘ 尼僧 ’の原因を理解してはいない )。拠ってこの条件があればそれらにはどのようにも改変できるし解読も可能であろう。単純に言えば、もしそこに‘ 紙箱 ’のようなものがあればそれを‘ 手で開ける ’のではなく、私はそれの表現理由を読み解こうとする。( 私は前例の“ アリス ”箱には触れも開けもしなかった。私にはそれに触れる必要性が無かったからだろう。私が立ち止まるようにしてそれに向かって‘ 明らかに ’と言えば、なんらかの映写があったかもしれない )。


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寝床にいたが私は毎時私を失わずにいようとした。私が‘ゆめ’に吸い取られないでいようとしたからか、一瞬フラッシュみたいな閃くだけの光のようななにかがあった。その1回は青い電光のようで、2回目はあたかもある真ん中から発した( 敢えて似たものと言えば古いストロボみたいな光り方だが、フィラメント電球のそれが切れる寸前の色を強く発したかのようで、その一瞬に強まった光の中心にはなにか上端の丸い小さなガラス電球の中にあったかのように、四角い仕切りのような構造とみえた )。 2014-12-16

今日も一度だけ( 私の寝室内に )その一瞬に2回瞬いたかのような光のように感じられたなにかがあった。 2014-12-17


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雑念を消してきれいだった。両腕の先の方だけが動かなくなったので私は‘ 体外離脱してみよう ’とした。起き上がるという擬似的‘ 感覚 ’の後に一瞬暗がりの残像みたような居間の中、咄嗟にバンドエイド等の容器として置かれてあった缶みたいな物を左手に掴むように持ち上げた。〔 それは実際にうちの居間のこたつ上に置かれてある物と同じ外観で、まさにそれと同一の物みたいにみえたのだが、その印象として言えば、まるで暗い中に無色の像だけをみたようだった 〕。これについて私のメモを付けた時点では午前3時57分だった。 2014-12-28


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午前4時前後まで就寝できなかった。私はいつも枕等をいくつか積み上げて私の背中を上げたような形で寝るのだが、これらが私の頸に合わない場合があると、体が痛くなる。私の頸に対してこれらの両肩部分の自重が支えられていなかったからだろう。
〔 最近私は鶏肉の料理を食べていなかったからか、鶏の唐揚げみたいな皿のイメージがあった。それから、私が寝床から起き上がった後で、なにか黒っぽい丸形に英字で‘ I BELIEVE ~ ’とプリントされた缶バッヂであるかのようにわずかに薄明るいその文字面がみえた 〕。

こちらが立ち上がってあるテーブル上の開かれたバッグの中に別の物を入れようとした処、飾りも何も無い狭いカフェ店内にでも居たかのように、ちょうどこちらと互いに背が向かい合ったように立ち上がりかけたのが黒い洋服姿で若めの背格好の婦人ひとりだった。
 その室から無人の短い古びた通路の右側へと回ってみようとするとそのわずかな凹みには金属面の扉のようなものがひとつ閉じられたようにあった。そこで私は( これはゆめなのだから、と )その通路の反対側へと引き返してすぐその先にある通路角のその右へと空中をスムーズにやや上昇しながら移動するようにして回り込んだ。
〔 体の感覚というよりも、あたかも私の体自体の感覚に依らずにその空中を動く視点自体とその移動に際する重力のようなものがあった。その通路の曲がり角に回り込むとほぼ正四角形のコンクリート壁面等に囲まれたような小さなスペースだった。その高さ3分の2程度までは生の壁面等で、その上には一定の高さの緑色っぽい金属板みたいなものがあった 〕。 2014-12-31


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昨夜何時頃だったか、たぶん就寝直前だったろう。私は台所で私の両手を洗って私がいつもそうしていたように浴用スペースの前に掛けられてあるバスタオルで拭った。その時私は私が閉じておいたその浴用スペース・ドアのガラス部分をみた。その模様ガラスの向こう側は暗くて気配もなにも無いのだが、私はそこになにかいるかもしれないとおもってみた。その瞬間そこに私自身の想像的イメージが浮かんでみえたかのように、青白い裸の赤子がその背を丸めたような体にその両耳の尖ったように生えた形だった。そのイメージ自体は恐ろしくはなかったが、それが私の予めの想像ではなかったので私はちょっと不意を突かれたようだった。私にはそれがどのように青っぽい赤ちゃんだったのかはわからない。しかしその直前にも、私は以前のように“ ベイマックス ”というCGアニメ映画の予告編最後に白い風船みたいなそのキャラクターが猫を撫でるようにみながら“ 毛深い赤ちゃん 〜 ”と唄っているような変な台詞が入っていたのをなんの意味と考えようとした。
‘ 両耳の尖った赤ちゃん ’という絵はそれが‘ 猫 ’という合成かもしれなかった。 2015-01-02

( 土曜日・午後12時頃 ):
昨日昼間は近所の路面張り替えかなにかの震動物音があったり例の灯油巡回販売の音声があったりで、私自身にこの冷えた頸・両肩とを温めようともしなかった。私はそんな嘘に抵抗しながら‘ 夢見の実践・Webサイトをご覧いただく ’と私自身に言い続けた。夢のマテリアルな表れのその素因は未だ質問されていない。これこそ私の実験の第一だ。
 また、今日も灯油巡回販売のあの歌が繰り返し近付いたり離れたりしていた。しかし私はそれらに対して私の具体性を持ちたくなかった。( 私が下記の夢から褪めた後にも未だそれは微かに聞こえているようだったので、私は‘ いくらなんでも睡眠時間をまたいであれが同じ町に繰り返し来ているわけが無い。洗脳されたのだろうか? ’とそのリピートをもが就寝前のその音からの印象と想われたが、それは実際に未だその町内から離れても回っているその歌音声に違いなかった。おそらく私はいったん私の両目を開いた後もう一度私に戻ろうとしたので、そこからの時間は1時間か2時間といった程度だったのだろうが、私はこの記録の為のメモを付けながら時計を見る迄私は午後2時か3時頃まで寝ていたのだろうと、それを不思議とは想わなかった。
 私がそのメモを付けた後で、私自身が他の物音へ対向する為か何分間かバッハのあるピアノ演奏曲からの記憶がひとつ繰り返しになっていた。それはあるシンプルな印象に近いが、それもまた私の夢みるの為には不都合なそれらと違わない。それらが私自身の具体性に過ぎなかったからだ )。

あるタクシー車中のように清潔そうな自動車内前部座席とその後部右側との間、まるでその室内の専用止まり木にでもいるかのように小さなフクロウがいる。
 その車内の光景と同時に見えたのかどうか私が想起できない、黒っぽい木製の小屋みたいな家屋のようなものがその左側。

室内の少し赤っぽい照明が差したような中に、なにか色々な物が置かれてあった。その中にひとつ即席ラーメンのカップ容器みたいな形のもの、それは‘ カップ焼きそば ’だった。そのカップは一瞬動いた。それは床上にあっても動いた。私はその度にそれだけが私の不意に動くので私の意図に拠ってそれが反応するのではないのをみた。 2015-01-10

2015-01-16:
‘ ゆめ ’と言えるようなものは無かった。私が昼間寝床で目蓋を閉じていた時に1度だけまたあの‘ フラッシュしたような光 ’があった。これには毎度なにもきっかけがあったようにも思われない。
 私はいつも居間のストーブにお湯のやかんを欠かさないように掛けている。先程私は私の手でまたそのやかんにお湯を継ぎ足そうと台所に立ったのだが、そこから居間に戻ってのそのストーブ本体の上に金網だけがあるのでやかんが無いというその印象が一瞬不思議だった。私はそこですぐに以前の‘ 夢だ ’のきっかけとなったあの瞬間等( 例えばラーメン丼の中味だけがある瞬間減ったように少なくなっていた )を連想した。


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かなり深い夢で、そこには私がその状況自体をまったく疑ってもいなかった。私は夜道をある所へと自転車にでも乗っているようだった( そこにはなにも人工的に照らされたものも無いかのように暗かった )。そのある道路際と歩道にあたかもなにか工場の機械類とその従業員たちが運び出されてそこに置かれてあるとでもいったように、警察に拠る捜索があったようだ。〔 私はその道路をまっすぐに行ってから右側に回ったのを憶えている。が、その後の場面との繋がりがあったのかどうか、わからない。なにか室内の様子があったのかもしれないが、暗い一室の中にあったかのようだ 〕。
 私は歩いて階段を下りる処だった〔 その場面では普通に照明が差しているような屋内のあかるさだった 〕。その階段は広くてその途中で別のフロアと接していてそこでその両側に折り返し下へと続くような形だった。その真ん中を下りていったらその階段の真ん前に赤い木造の中華料理店の前面みたいな外装があった。そこで‘ おやっ? なぜこんな所にこんな中華料理屋があるのだろう? ’と私は不意におかしなものをみたように上へと戻りかけた。‘ これは夢だ! ’とわかったのだが、それだとしてもその光景まったくその場にあるようにリアルだった。階段途中その視界に過ぎるようにその壁面のようなものが既に狭くなった視野にみえた。その光景自体は一瞬に止まったように続かなかった。 2015-01-26

私が気が付いてこれに関してメモを付けようとしたのが午後1145分頃だった。私の右手には“ 世田谷一家殺人事件 ”に関する本があった。私は寝る前にそれを開いて読もうとしていたが、私の人差し指をそのページ間に挟んだまま寝てしまったようだ。その居間には私の枕が無かったので私は折り畳まれた座椅子の背もたれ部分の上に軟らかな掛け物を丸めたように置いてそこに私の頭を寝かせていた。私の頭のすぐ後ろにストーブがあったものの暖まるのはこの頭ばかりで、私の体自体は少し冷えていた。
それから、‘ 階段 ’の場面から私はいったん居間に目を覚ましたようにいたがその直後にも一度だけ、‘ 階段のすぐ上にある踊り場か別のフロアのホテル風の木製内装その左端壁面側にみえる扉が開いて黒い巻き毛に白い長袖シャツ姿の女の子みたいな顔の男の子がひとり出て来るような処だった。が、彼の姿はその扉の開いた中から彼の片手を引っ張られたかのようにまたその向こう側へとみえなくなった ’。このようにある夢の直後にいったん私の意識がありながらもう一度その前の場面から連続したような絵があったというのは面白い。

しかし! ‘ 夢のマテリアル表現に対してそのなんなのかを私として確定する ’という私の第一的は当面に果たされていない。私がこれを的とするのは、私が‘ これって、なに? ’と訊ねなかったからだ。


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2015-01-28:
一度だけほんの一瞬なにか( あのフラッシュ・ライトみたいな印象のあった時のように )赤みがかった室内の光景みたいなものがあった。

2015-05-10:
私はいつのまに寝たのか、朝のうちに久しぶりに夢らしい夢があった。
それはパン売り場だった( 私はそういう場所をいつもバンケットと称していた )。半分屋内の通路のような所に学校時代の同窓生みたいな人と他の人たちがいた。私はひとり歩いて美術館の内部のような通路を行った。
ちょっと和風の大人しい食事処みたいな( 少し暗い所からその灯りの付いているが無人の店内だけがみえる )その外側にそのお店屋の白い上衣姿の男がいた。私はそこから茅葺きの屋根か南国植物の枯れ束をみたような、私の手にごわごわしたような質感の梯子を幾つか上った。すると、古い日本風の瓦屋根の( 城などにあったような、波形か盛り上がったような形の )その小型のものがあった。その上に両手を掛けるようにして私の体を上げようとしたので、その瓦屋根は崩れかけたように部分的に壊れた。上の階の側面だけが外側に開かれたような中に、床に布団にしっかりと掛け布団を被って寝ているようなものの形がみえた。その顔を見ようとした処、四つに原色っぽく色分けされたような紙の左上に“ アジア看護 ”とその後に続く何文字かがみえた。
間近にみえる女の顔は( 私にはそれは以前にあるお店屋で私が一度だけ顔をみたKという若い婦人のそれだったが、その面立ちはまるで違っていた )。私は私自身の感情本位にではなく、夢の記憶文脈として言ったかのように“ 前にどこかで会ったようだ ”と言葉にしながら、私の顔を半ば背けるようにその反対側をみた。その瞬間そちらに私の前にいる女の顔をそのまま男版にしたような顔があった。丸眼鏡姿の生真面目そうな学校教員というような印象であった。
その後、私の頬に不意にほんのちょっとの( 贈り物のような )キスがあった。本物の女性のようにそっとふれるやさしげなしぐさだった。


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私は寝るまえに繰り返し‘ 夢見の実践を再開する ’と私自身に言い聞かせた。私自身のすべてを一つの目的に再結集する、と( 矛盾対立するかれらとしてではなく、一元の私自身として )。これは私の先の512日記録で述べていた処の‘ 呼吸する,息を吸う ’と私自身を一致させるという作用としては同じである。

── あるフロアにその床-面を視ているという自覚が起こった。印象としてはその床の周辺になにか小物等が幾つも置かれてあるよう〔 後の私の想起ではそれはどこか駅付近の比較的小さなコンコース傍にでもありそうな白っぽい敷石等の整然とタイルに敷かれたような屋内通路のイメージと想われた 〕。
( 重たげな円筒形ガラス容器のような物を持ち上げてみるとそこにチョコレート色のなにかが収められたようにあった。私は空腹だったからかそれを揺さぶる一瞬その中に鶏肉手羽元の空揚げみたいなものがひとつ現れた。が、それらは揺すぶられると途端にその容器の中で淡い色の顆粒状の穀物のようなものに変わった。その一部分だけが未だチョコレート色のまま変わらなかった )。
その屋外との出入口のような所の一方の角になにかの販売スタンドみたいな形に窓ひとつの受付台のようなものがあり、そのすぐ中に警察官か郵便局員のような制服風姿の男ひとりがいた。その台の右側に古い型の黒電話がこちら向きに置かれてあってそれが突然鳴った。私は透かさずその受話器を取って聞こうとした〔 あたかもそこに誰かがなにか通信しかけているという前提で 〕。すると、女の声でなにか非難がましい口調で言い掛けようとしているかのように半分日本語のような同じ音節の言葉等が繰り返されたのだが、私は二度とも意味合いを聞き取れなかった。私はそれに対するように‘ 夢見の実践のオケダ・コウシロウです ’とはっきりと言った。
そこで私は制服の男に握手をしたのだと想う。その先の路地に歩きかけると、左側のフェンス際から少し毛の長い猿のようなものが歩き出て近付いてきた。私は‘ 彼 ’にも握手をした。 2015-06-08


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私は両足が延びたような気がした。‘ もう一度成長期があれば良いのに ’と思っていた。私は夜半にも‘ 自転車通行安全 ’の他者といっての為の問題に煩わされていたが( 路上際でのルール無視や暴走自転車が絶えないので )、それでは私自身をキリストみたいに犠牲にしているとも思ったし、他者向けに自作看板を出して街頭に立ったようなあの頃と違わない。しかし、それは‘ 求め ’だった。私は人々に摺り寄るようにしても居られない。私は落語の録音等を何枚か借りてきていたが、聴きかけても殆ど聞けなかった。人間的な関心は嘘だ。
寝る前に私は常夜灯の光だけの室内に私の指先周縁等にあの‘ 身体感覚の知覚的動き ’をみていた。私は以前これらが( 血流かなにかに因る微細な振動感覚が擬似的に肉体の周りにもあるように知覚的に即想像されている )という推測を持った。ところが、両目のどちらかを閉じてもう一方の眼でみてもそれはみえるのに、両目を閉じてみると手の先にあったようにはみえない。

町の通り( 印象としては薄暗い、または夜 )。不図みあげると夜空というよりは一面に均一の薄青さと、ある数の小さな白い正方形のようだが滲んだような形が( 遠近感も無しに、CGの絵のように )繰り返しのパターンみたいにあった。〔 その‘ 空 ’の下方と地上との間には、なにか黄色っぽい、見掛け上に塗り分けられたような雲でもあるかのようにみえたのだが、それもその部分には均一的あかるさで、ひと続きの直線的輪郭に拠る単純な絵のようだった。 〕
見上げたのは‘ 夢だ、久々にやったぞ ’の瞬間で、私はただ‘ みていよう ’とした。その光景的印象は( 最初に見上げるにつれて私が気付いたには )‘ 位置的なずれ ’または‘ その擬似的星々の増加 ’という現象だった。〔 私は数年前の日食時に屋外にいて偶然そこに婦人たちが会話にしたように木陰に差している小さな光の群がどれもその日食の形に欠けているのを視た。ちょうどそのように同一のものが幾つも投映されているのをみたようだった 〕が、私が‘ 夢だ ’とみるには変わらなかった。 2015-08-27

直後、私は一度あたかも町の通りにある一定のルートを辿ったかのようにそこまでの簡単な道順を想い出せたのだが、次の瞬間もう想い描けなかった。それとは関係無しに直後‘ おはなし ’が始まった。
‘ 空の映像 ’については、私が前日中に図書館で視覚像として視たような幾つかのものの合成だとも思える。私自身の探索系コンテンツ‘ This Is A Pen ’予告の表示( その空色背景に白文字タイトルという一枚に、私はもしトランジション効果でスムーズに見えるような可変を付けたらもっと面白くなると‘ 思った ’)、それが擬似的星空のようにあったのは、私が科学系の冊子に宇宙の話題などを開いてみたからだろう。私はもう一冊にはBIM( ブレイン・インターフェイス・マシーン )に関する記事を読んだ〔 日経別冊サイエンス207.〕。
私は面白い印象を夢に活用できる。
しかし、私自身も他人からの話題には私の本質的夢みにはなれないし、私自身の指先等を‘ みた ’りするこころみの方が( 他からの影響がここには無いだから、私自身の実験の可能性を高めるわけだ )より素直だと思う。


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駐車場か公園のような場所。その隅に艶黒くて丸い小さな鳥羽根のようなものがあった。木の表面に暗い小さな金具かなにかがホッチキス針みたいに付けられていてその隙間にその羽根が差し挟まれていた。私はそのひとつを取って匂いを嗅ごうとした。ポプリの匂いでもあるのかと想ったが、香りというよりはそれが失せたような( 肌を嗅いだように )わずかなおもしろくない匂いだった。〔 駐車用スペースの縁に周囲に隔てられたかのように木の傍の雑草かなにかが生えたようなところにも同じ黒い羽根みたいなもの等が幾つかみえた 〕。繰り返し嗅いでみたがそれだけだった。私のすぐ背後にひとり女子がいて自転車を移動しようとした。その場所には他にも何人か歩きの者たちがいた。
夜道、坂道の途中左側の白っぽい垂直の壁のようなものと右側の建物との間からその向こうに一軒だけ2階建ての家屋みたいなものが暗い背景とともにみえる。私はケータイで撮影を試みた。私は小さめの画像サイズではその様子を撮り切れないと思ったのでそれよりも少し大きめの画像撮影に替えた。私が振り返りみると、その坂道の上から女子たち4人〜5人程が歩いていた。
一室に他人の家族のようにテーブルの向こう側からこちらをみる10人かそれ以上の( 若者たちを含む )にこやかな印象。〔 私はその室の外側屋内にあるかのようにその出入口のようなところにみていた 〕。
室内に仰向けにこちらをみている見覚えのある卵形の顔( 笑っているかのよう )に黒短髪の男と、灰色髪の太り白人顔の男( その顔が半ばこちらに向けられたように、その一方の瞳が白っぽくみえる )。私はそれに聞いた、
‘ 私の頭はどこにある? ’
“ ここに ”と人差し指で私の額を指して言う。
‘( あの )女子について教えてくれないか? ’
“ お前自身だ ”。 2015-09-28

やはり睡眠時間が必要だ。私は今日午前中バリカンと鏡と鋏でカットをしてから夕方6時過ぎまで多分8時間程のあいだに二度三度寝ようとしていた。( その合間寝入りの前にも私はどんなもの想いにも無効として‘ 夢見の実践 ’と言い続けた )。この記録の夢場面はその最後間際であった。この記録の夢場面以前に、夢から覚めかけてその瞬間に‘ 夢だ ’と対処しようとしたという場合はあった。それで私はどうしても私の続きに繋ごうとした。
私は今このような夢での要素等に生成の由来を見分けるという試みをしてみよう。

そう言えば、‘ 私の頭はどこにある? ’という私の言葉としての質問は、何年か以前の別の夢でエレベーターの中の女が私に“ そのバッグの中になにが入っているんですか? ”と尋ねたのを私が後でその記録日記に‘ そこにあなたの頭が入っているんですか? ’という台詞に翻案して書いた部分を想わせる。


KO1-31

どの瞬間だったか今想い起こせないが、私が横たわって寝ているあいだにか、一瞬あかりがあったようだ。私は以前に何回か‘ 頭の中に一度に2回ずつ微かな雷の光みたいなフラッシュ等 ’と記した。

〔 夜2時半過ぎに寝付かれなかったが私は‘ 空腹 ’と思わないように( もし私の空腹の所為だと食べてしまうと私の夢みは難しくなる )布団に着きながら私の後頭部にクッション代わりの柔らかめの生地を整えた 〕。

うっすらと〔 不確かな無色印象として 〕、その奥へとまっすぐに続く屋内通路のようなものがみえた。学校校舎にあるような通路で、途中の天井になにか器具のような物が垂直に下がっていた。‘ 屋上に上がるための梯子みたいなものだろうか ’と私は想った。その天井に数個付いていた。すると‘ 危ないよ ’と注意を促すような( 女の子のそれのような )言葉があった。
左側に別の短い通路があって私は振り向きみるようにそこに大きめのキャンバスと画架が立て掛けられてあるようにみて‘ 美術学校生のアトリエ部屋があるのかな ’と思った。
まっすぐの通路奥へと向かうと私はそこに両開きのドアーにちょうど私の両手に収まるようなドアノブ等を即想像した。私は両手に掴んだようにその感覚を覚えた。そうして開きみると薄暗い中にあるように家の父の作業道具等が掛けられてあるのと似た印象だった。〔 直後に考えつかなかったのだが、これは‘ ドアノブ ’からの連想かもしれない。家の浴室には父の作業スペースとの間にステンレス製ノブ付きのドアーがある 〕。私は飛び上がってその左へと出た。が、屋外空中に上がったつもりが( 放物線を描いたように )夜の町の中に更地平面を視たようにその一角に降下した。その一瞬‘ あれ? スーパーマーケットがあった所の筈なのに ’と思った。着地すると両手に湿り気のある砂地の感触があった( その際の‘ 屋外の光景 ’はそれまでの不確かさに比べると視覚的印象のものに近かった )。 2015-10-07

午前4時半頃だった。私はこれを付けようとして途中に少し食べようとしながら、それらは遠かった。
私の体の釣り合いは今左半身にあるかのように右半身に量感が足りない。

上の記録では‘ 通路 ’の途中に美術学生を想わせるような別の通路をみたと言っているかのようだが、この場面には‘ まっすぐの通路 ’との一貫するような場面的整合が無いので、繰り返しのような場面等のひとつだったかもしれないし、元々整合性は無かったかもしれない。これらの連続性に関して今私は想い起こせない。しかし、両開きのドアーの部分が今回最初の‘ 通路 ’という絵だったという仮定にはならない( 私が起床してすぐにメモを付けるきっかけの最後場面が砂地への着地だったと思われる。連想が即ある想像となって表れるのならそれらはどれも相互関係に無いので、繰り返しの通路等があったという思い込みも 無効というべき )。


KO1-32

路上に微笑みかけるような女がいた。その女は歩いてひとつの社屋のような所の出入口に入った。一瞬その入り口すぐ右側にデスクにこちら向きに就いたようになにか係をしている作業服姿で年配の恰幅の良さそうな男がみえた〔 この姿は視界に映るというよりもその入り口からの一瞬だけの印象といった風だった 〕。あたかも私がそこで私の手に取ったかのように、薄青っぽいゴム製凹面の楕円形底にみえる容器みたいな物があった。途端‘ これは夢のものだ ’。私は女に連いて歩くように移動しながらその物表面に数行分の文字等があるのを読もうとした。会社ロゴマークかなにか長方形の中に斜めに仕切り面が付いているような形〔 意味不明 〕。
( 彼女の薄灰色がかったような肌色の片手が一度こちらに女性的に近づいてなにか仕草をしたが、私はこのゴム印みたいなものにだけ一心にみるために情感的なものとは私の距離を保った )。
長方形の印の下には“ 信頼と実績が 〜 ”云々。その下には“ S42.〜 ”の日付( 私は昭和43年生まれなので、おやっ?とふしぎなものをみたようだった )。
2階の室内のような所に彼女と入ると別の男性社員かなにかが微笑みがちに“ あなた彼女のなに? ”とこちらに話しかけたりした。私は口先で呑気に言ったかのように‘ ── 彼女と、してるんですよ ’と言いながらも私の目の前のものを見詰めた。
その年号の下には少し太めの文字体でその部分的に“ カガヤ ”というカタカナ名入りの社名みたいな文字等。以前の例の如く私は繰り返しそれら全文を憶えてみようとした。 2015-10-13

私は一度それらを文字等刻印として記憶したものの、私の中に圧が高まったようにその面が終了後、もう上記の断片等以上を想い出せなくなった。
もしそれが押し印用のゴム印だったとしたら実際には反転面に造られている筈だが、私はその場では考え付かなかった。また、最初の‘ 笑み顔 ’について、時折街の通りで私が移動中にそのような無意味に笑顔をするだけの若い顔もあったが、私は見ず知らずの他者からのそれを一度も面白いと思ったような憶えが無い。それらは通行ルール違反を問われての女の子嘘だろう。
しかし、私の課題は‘ 夢表象の由来・成分を読む ’なのに、またその表面にとらわれて昔の私の繰り返しだった( 夢の最中にも異性への欲に関心としなかったというのは私自身だが )。前回のひとつの問題点として・もし‘ 受け答え ’自体に関心としてしまうとその状況それ以上の分析を試みるのが難しくなる。
私は今回の表れ等にはひとつも解釈が付かない。私として重要なのはその場に表れているなにかを的確に読み分けるかどうかなので、表面に対して記憶術が使えるかどうかの問題ではない。


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自覚夢の記録( 再編集-収録 )a